起業コラム

 

会社のミッションやビジョンはなぜ重要か

起業家向けの本などでは、頻繁にミッション、ビジョンを確立することの重要性が触れられています。

 

なぜミッション、ビジョンが重要なのでしょうか?それは、ミッション、ビジョンが会社(組織)の存在意義と方向性、さらには成功確率と密接に結びついていると考えられるからです。

 

かつてSONYは、敗戦直後の状況下、それまで軍需利用が主体であったエレクロトニクス技術の民需に転用し、新たな価値を創造することをミッションとして設立されました。 その精神は設立趣意書としていまだにSONYのコーポレートサイトで読むことが出来ますが、そのミッションは起業時のメンバーの強い起業動機から出たものであることに加えて、 時代の要請に合致し、顧客、従業員、株主というステークホルダーを惹きつける力や、ビジネスとしての可能性と密接に結びついていると考えられます。

また、同じ時期にダイエーは、庶民の物質的豊かさの実現と既存の流通システムに対する挑戦をミッションとしてビジネスをスタートしています。 創業者である中内氏の経験から発したこのミッションは、やはり時代の要請とも合致し、ステークホルダー惹きつける力、ビジネスとしての可能性と密接な関係を有しています。

 

下記のようなミッションを持った会社は、既にそれ自体がひとつの強みを持っているといえます。これがミッション、ビジョンが重要だといわれる所以です。

 

◆創業メンバーの強い起業動機と一体化している

◆時代の要請に合致している

◆ステークホルダーを惹きつける力がある

◆ビジネスとしての可能性を内包している

 

次に、会社のミッションとビジョンとの基本的な定義についてまとめてみます。

ミッションとは「使命」であり、起業家と会社が世界に存在している根源的な意味といえます。どうしてもこれをやりたいという情熱、

これをやらなければならないという執着と結びついたものであり、「これがやれなければ会社をやっている意味がないね」と割り切れるほどの重要性を有する何か、と考えられるでしょう。 ビジョンとは「像」であり、「ミッションの向かう先にある、目指すべき中・長期的な将来像」と考えられます。例えば、「世界一の●●メーカーになる」、のような形で表されるでしょう。 なお、この文章の趣旨からは外れますが、ビジョンに即して、時間的なスケジュールと具体的な達成方法、市場・競争対応の定義を行ったものが、戦略と呼ばれます。

 

最後に、ミッションやビジョンは美しい文章やキャッチフレーズにする必要は無いと思います。 明確なメッセージにしようという努力は必要ですが、美しくまとまっていなくても、起業家や創業メンバーの中できちんと共有できていて、 重要なステークホルダーに伝えることが出来ればそれでよいと思います。 一方、それらは定期的に検討を加えられながら、つねにメンバーで共有される必要があります。


関連リンク

【資金調達セミナー】スタートアップ・ファイナンス勉強会
サービス一覧-事業計画書作成支援

起業コラム一覧